女性芸術家ユニットの一員として、絵の楽しさを広める活動をしている 松沢 真紀さん 代官在住 31歳
アートの魅力、伝えたい
○…全国から集まった20〜30代の女性芸術家11人で作るユニット「イレブンガールズアートコレクション」に所属。油絵画家として女子美術大学の非常勤講師を務めながら、美術と楽しくふれあえる場所の提供を目指して活動を続けている。9月23日の夜には、横浜そごう9階の「よみうりカルチャー横浜」で、モナリザを題材にしたワークショップを行う。「アートって実は身近なもの。ぜひ多くの人にふれてもらいたい」と微笑む。
○…小学校で最初にもらった通信簿。”がんばりましょう”が並ぶなか、唯一”良い”だったのが図画工作だった。「その時に、自分には美術の道しかないと思い込みました」と笑う。年齢を重ねてもその思いは変わらず、3年間の浪人生活を経て女子美術大学に入学した。「何とか画家として生活したくて。頑固なんですよ、私」。美大在学中に神奈川県美術展で準大賞に輝くなど、数々の賞を受賞。大学からの奨学金でフランス留学も果たした。
○…29歳の誕生日に、東日本大震災が起きた。留学を控えていたため、被災地の親戚を気遣いながらも、3月末にパリへと旅立った。留学先では、日本人だと分かると様々な国の人が優しい言葉をかけてくれた。しかし、気付けばその話題も減った。「震災を風化させたくない」。そう思い立ち、現地の人に日本のために祈ってもらうことを企画した。帰国後、100人の祈りの写真を会員制交流サイト「フェイスブック」で1日1枚ずつ発信。新聞などで紹介され、話題を呼んだ。
○…今、学校の授業から美術の時間が減らされていることに危機感を感じている。「アートはジュエリーや旅行と同じで、生活を豊かにしてくれるもの。純粋に良いと思ったものを、気軽に買ってもらえるような企画を行っていきたい」。現在は画家の収入だけでは生活できないが、いつか絵で稼いだお金を後進に託していくのが夢だ。
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