4月19日に地域の歴史を伝えるイベント「わにわにサロン」でゲストを務めた 古谷田 文隆さん 上草柳在住 81歳
「地域のために」が原動力
○…文ヶ岡小学校の「学校支援ボランティア」として、学習・環境・防犯・農園などの分野で児童をサポートしている。その一環で、同校の3年生に向けて実体験をもとに地域の歴史を伝えることも。「『今では考えられない』と驚かれることが多くてね」。地域の大人たちに向けても「ぜひ講演を」と依頼があり、「わにわにサロン」のゲストとして、生まれ育った地域の移り変わりを来場者に伝えた。
○…「地域のために恩返しがしたい」と、地元の活動に携わったのは17歳の頃から。これまでに消防団の副分団長、上草柳西自治会長、熊野神社の総代長などを務めてきた。1993年から約20年に渡り、地域の広報誌「相模大塚まちづくり」の発行も担当。どの活動も仕事と両立しながらだったが、その原動力は「地域のために」という思い。「好きだからやっていること。みんなで地域を支え合っている」
○…上草柳で生まれ育った。「丈夫な身体で産んで育ててくれた両親には感謝」とにっこり。小学生の時から周囲も認めるほどの読書好きで、「石坂洋次郎先生の作品が好きだった」という。社会に出てからは自動車関係の職に就き、精勤賞をもらうほど仕事にも打ち込んだ。22歳の時に、地域の活動を通じて知り合った妻と結婚し、2人の子どもに恵まれた。
○…自宅のリビングには、弾きかけと思しき楽譜とクラシックギターが置かれていた。「40歳まで演奏していたが、6年前から再開、毎日演奏するようにしている」。現在は「上草柳緑野花壇愛護会」の会長を務め、約30人の仲間とともに街中の花を愛でる。毎年、1月2日に親族一同で新年会を行う。「孫が7人、ひ孫が6人」と、集合写真にはたくさんの笑顔が咲いていた。
|
|
|
|
|
|
|
<PR>