足柄版 掲載号:2013年1月19日号

大井町

21年ぶり町重要文化財に

上大井三嶋神社の「算額」

図柄の色などはハッキリと残っている
図柄の色などはハッキリと残っている

 大井町上大井にある三嶋神社(加藤嘉孝宮司)所蔵の「算額(さんがく)」が、同町では21年ぶりとなる町重要文化財に指定された。

 今回、重要文化財に指定された算額は、三嶋神社の神輿社に長年掲げられていたもの。神社でも当初は算額とはわかっていなかったが、2010年の大みそかに加藤宮司が年越し行事の準備をしていた時、当時読んでいた小説に算額の話が出ていたこともあり、算額の存在に気付いたという。神社のホームページに掲載したところ、「神奈川県和算研究会」(加藤芳信会長)から調査の申し出があり、調査・解読が行われていた。

 調査の結果、この算額は明治15年に安藤為吉という人物が作成したものであることがわかった。縦72cm、横139・5cmの長方形の額に5つの図形が描かれており、「楕円の中に菱形と大・中・等・小の円があり、大円の直径が25寸、小円の直径が2寸5分の時、等円の直径は最大いくつか」などの問題5問と和算を用いた解き方が記されていた。同会では「県内で現存する算額は10面と少ない。5問が書かれているものも珍しく貴重なもの。通常、算額には『奉納』の文字が記されているが、この算額にはそれがないことなどから、セカンドネームに『好数』と書き込むほど数学好きな安藤為吉が個人的に作成し、所有していたものを為吉の関係者から神社が預かっていたのでは」と推察している。

 町では同会の報告を受け、文化財保護委員が近隣の算額の状況などを視察。「昔の習慣や学術に対する思考の高さについて広く町民に周知し、永く保存するため」として町重要文化財に指定した。今後は保管方法や複製作成等、保存方法を検討をしていく。また、同町生涯学習センター資料室では紙製の複製が展示されている。

 加藤宮司は「こんなに貴重なものとは思ってもいなかった。昔の人々の向学心を後世に伝えることができるのでは」と話している。

 算額は江戸時代から明治時代にかけて、日本で独自に発達した「和算(わさん)」を用いた数学の問題や解き方を記した額や絵馬のことで、数学の問題が解けたことを神仏に感謝し、さらに勉学に励むことを祈念して神社や仏閣に奉納したもの。数学者だけでなく、一般の数学愛好家が奉納したものなども見られる。

 現存する算額は関東地方や東北地方に多く残されているが、県内に現存する算額は10面と少ない。
 

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