ホタルで地域活性を 中川温泉 旅館組合で連携
山北町の中川温泉に初夏の風物詩のホタルが乱舞し、宿泊客らの目を楽しませている。
「中川温泉入り口バス亭」の下方面、中川川(なかがわがわ)そばの水路の前に、午後8時頃になると各旅館に泊まった客が従業員の案内で集まりだす。「お〜、飛んでいる」「あそこでも飛んでるよ」といった歓声があちこちで上がる。同地でのホタルの飛翔は6月中旬がピークで、6月末ぐらいまで。多い日には80匹ぐらいが観察できる。
この地のホタルは、信玄館の井上哲夫会長が20年ほど前から観光客に楽しんでもらいたいと、ホタルの育成に取り組んできたことに端を発するという。継続的な活動により飛ぶ数も少しずつ増えてきた。中川温泉旅館組合(井上俊之組合長、7社)では、このホタルを地域全体の振興に結びつけていこうと今年4月、初めてホタルの幼虫や、エサとなるカワニナを放流。ホタル飛来の情報も組合員に発信している。井上組合長は「今はまだ基礎づくりの段階ですが、ホタルを増やしていき、将来はホタルのイベントもやっていきたい。ホタルが飛ぶ時期は清流に棲むカジカガエルも鳴く。山里ならではの地域の魅力を発信していきたい」と意欲をみせている。
あしがら荘ではホタルを観賞する客の安全確保のために、生息地までの約300メートルの道筋にLEDライト20個余りを設置した。
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