開成町の府川裕一町長は24日、2014年度当初予算案について本紙など地域メディアに概要を説明した。区画整理が完了する南部では定住人口の拡大を目指し、田園風景が残る北部では交流人口を増やす従来の方針を改めて強調。新たに開成駅周辺の整備に着手することなどを発表した。
新年度予算案の総額は、前年度比0・2%増の87億5021万9千円。一般会計は49億6482万9千円で前年度より2・1%減。 08年度から支援を続けてきた南部地区土地区画整理事業が14年度に最終年度を迎え、11年度から3年間投資していた開成小の環境整備も13年度で終了する。新たに開成駅西口と南部区画整理地を東西に結ぶ地域の区画整理や、駅東口ロータリーの改修などに着手する。予算編成について町長は「さらなる定住人口の拡大を進めるための元気創造予算」とした。
一般会計の歳入では、町税収入を前年度比0・1%増の26億282万1千円と見込んだ。主要法人の転出で法人町民税が減少する一方で、景気回復を見込み個人町民税を増額、全体でほぼ前年度並みを見込んだ。町債は33%減の3億7470万円に抑えた。歳出では、職員の定年・新採用などに伴い人件費が6・7%増、消費税率の引き上げなどにより扶助費が5・9%増、地方債の償還が一部終了したことなどを受けて公債費を9・3%減とした。
政策面では、13年度にスタートした第五次開成町総合計画に基づき重点事業を設定。建物の老朽化に伴い建替えを検討している役場庁舎については、町有地3カ所から候補地を絞り、整備の基本構想や基本計画を策定する。財源として12年度から公共施設を整備するための基金を設けており、現状1億6千万円を積み立て。14年度中に1千万円を積み増す予定。新庁舎は18年度竣工を目指し、総工費10億円を見込む。また15年2月1日の町制施行60周年に向けて記念式典も行う。
主な新規事業は次の通り。カッコ内は予算額。▽ファミリー・サポート・センター開設など「子育て支援事業」(1448万円)、▽あじさい公園の水路に小水力発電設備の設置など「新エネルギー利活用推進事業」(540万円)他。
3月4日からの町議会第1回定例会で審議される。
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