ご先祖様「がんばれ」 小島さんの「奇跡のタバコ」
大井町篠窪に住む小島ヒサ江さん(77)の畑のタバコが大きな葉を広げ、成長している。
このタバコは昨年1月に火災で焼失した小島さんの自宅跡地から突然、芽吹いたものを畑に移植して育てたもの。
篠窪地区は40年ほど前まで、約40軒の農家でタバコが栽培されていた地域。小島さんの家でも、タバコは主な収入源として長年栽培されていたという。
小島さんは「芽を出したのは家の中心の仏壇があったあたり。ご先祖様が昔の生活の糧だったタバコを残してくれて、がんばれと言われていると思った」と、焼け跡に芽吹いたタバコを鉢に植え替え、建て替えた家の地鎮祭では一緒に祈祷もしてもらったという。
今年は咲いた花から採取した種をポットで50株ほどを育て、話を聞いた近隣の住民や知人、町などに約30株を配った。
小島さんは「今はこの地域でタバコは栽培していないけれど、こうやって育てていれば、昔ここではタバコを栽培していたということが伝えていけると思う。元気なうちは観賞用として育てていきたい。欲しいという人がいれば、来年また苗をお譲りしますよ」と話している。
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催しいっぱいセンター祭り4月20日 |
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