首都圏に本部を置く学校法人が、山北町三保地域に学校施設を開設するため関係機関と調整を進めていることが27日、分かった。
学校法人が開設をめざすのは、通信制高校のスクーリング施設。旧町立三保中学校の校舎をほぼそのまま活用する意向だという。
役場によると、昨年8月にインターネットで旧三保中学校の廃校を知った学校法人の関係者から、校舎の利用について打診があり11月に湯川裕司町長ら町の幹部が法人理事長らを現地に案内。その後、法人側から正式な利用の申し出と協力要請があった。
本紙の取材に法人関係者は「開設に向けて関係機関と調整している。湖や山に囲まれ環境に恵まれていて、地域活性化にも貢献できると考えている」と校舎の跡地利用に意欲を示した。
通信制高校はレポート提出やテストのほか、一定期間通学するスクーリングが単位取得の必須となる。スクーリング施設が開設された場合、1回あたり約60人の生徒が地域の宿に1週間滞在して通学する。全生徒が対象となるため年間を通じて相当数の高校生が三保地区に滞在する見通し。
旧三保中の跡地利用は、閉校の1年前から役場と地元関係者らで協議を進めてきた。教育関係の利活用者を望む声が根強くあり、役場と地元双方がこの法人の跡地利用を歓迎している。
旧三保中の校舎は築36年だが、2001年に耐震補強を完了しているため利用にあたり大規模な修繕などは必要ないという。
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