開成町のコト―。この町は「街」と表現してもわりにピタリとくる。田んぼのイメージからすると「町」でちょうど良いのだが、目に見える暮らすヒトが何だか贅沢に見える▽物質的な豊かさというよりは暮らし方の豊かさがある。写真集には開成町のヒトの暮らしがよく表れている。これは国のお金を使って作ったという。「季節を教えてくれるのはカレンダーじゃなくて小さな自然」「江戸時代にタイムスリップ」「ウキウキするのは春のせい」。季節感あふれる写真にはピッタリのコピーが使われている。最終ページには「みんなの夢や未来が育っています」と信用金庫の通帳が登場する。遊び心がある▽１万部を印刷したこの写真集はわが町を誇れる自慢のツールになりそう。この街は「足柄平野のおヘソ」と自らを形容している。「なんかいい」。この感じが周囲に広がるといいかも。
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