南足柄市の加藤修平市長は6日、文化会館に市民らを招いて開催した賀詞交歓会で「決意と気概をもって市の発展と市民の幸せのために努力する」などと新年の抱負を述べた。賀詞交歓会には350人が出席した。
昨年10月に始まった小田原市・南足柄市「中心市のあり方」に関する任意協議については「安定した行政サービスを提供し続けることができる基礎自治体の実現」「圏域の中心となる市が体力と能力を備えた都市となることが圏域強化につながる」など会議設置に至った背景を強調した。
そのうえで「ありき論ではなく予断を持たずメリットデメリットや課題を幅広く検討協議する」と協議方針への考えは示したが、協議会で今後議論が進む合併や中核市移行、広域連携への持論や決意を述べることはなかった。
市長はほかにも、急激な人口減少や高齢化の進行、地域経済の低迷に加え、地域機能の低下、公共インフラの老朽化などを背景にあげ「極めて困難な行財政運営を強いられている」との認識を示した。さらに昨年4月の熊本地震を引き合いに「1611年の慶長三陸地震、1619年の肥後八代、1625年肥後熊本、1633年の寛永小田原地震など17世紀初めの地震との類似性を念頭に置く必要がある」とし、防災体制強化の必要性を強調した。
あいさつでは、東部工業団地で新たに企業誘致が決まり、平成29年に工場建設、平成30年にも操業することや、2016年度の1年間の実績が約3200万円だった「ふるさと納税」が、今年度は大幅に増額し1億円を超えていることも報告し、集まった市民に明るい話題も提供した。
市では年明けから2017年度当初予算案の市長査定が始まり、4月からの新年度に向けた予算編成が本格化する。
17年度当初予算編成では、道の駅の工事着工や公立幼稚園など公共施設の統廃合、小児医療費助成制度の拡充など市政の重要課題が山積している。
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