吉田島高校(中戸川啓二校長)の3年生41人が11日、開成町吉田島地区の米茶(マイティー)開成営農組合(米山広組合長)の茶畑で新茶の手摘みを体験した。
吉田島高校は10年前から毎年、地域の産業に興味を持つきっかけづくりと食育の一環として、OBの米山組合長(89)の茶畑で実習授業を行っている。今年はJAかながわ西湘も体験授業に協力した。
参加した3年生は、栽培している品種や高級茶の摘み方を学びながら1芽ずつ新芽をはさむ「折り摘み」を体験した。約1万9千平方メートルのうち約2割にあたる4500平方メートルで「やぶきた」の茶葉を手作業で約50キロ摘んだ。
この茶畑で収穫した茶葉は荒茶工場で加工されたあと、県茶業センター(山北町)で販売される予定。米山組合長は「生徒たちに足柄茶のことを知ってもらえたなら嬉しい」と話した。
足柄茶は、関東大震災の産業復興策として山北町の清水地区で栽培が開始された。南足柄市や秦野市、松田町、開成町など4市7町1村で生産された茶葉の荒茶を集荷し、加工される。
旨みの成分のアミノ酸を多く含み、渋みも少ないことから全国の品評会で上位入賞している。県茶業センターでは昨年度、93トンの荒茶を取り扱った。
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