西丹沢の山開き式が行われ、今年も登山のシーズンが始まった。毎年およそ20万人の登山客が訪れる丹沢では、遭難事故も発生している。松田警察署管内では昨年29件、今年も5月19日までに11件の遭難があった。
1996年から山北町の三保駐在所に勤務する相田一己さん(51)は、神奈川県警でただ一人の山岳救助特別技能指導官として西丹沢の安全を守る一人。20年間で1110人を救助・搬出してきた。機動隊員や小田原、松田、秦野、伊勢原など県内6署で行う合同訓練などで技術指導している。
相田さんによると、近年目立つ山岳遭難の原因は、一般の登山コースを外れた場所を通る「バリエーションルート」の利用者。道に迷い、さまよううちに滑落して死亡してしまう事例もあったという。
登山の心得として「登山道を歩く」「登山届を提出する」「計画通りに登る」「単独登山を控える」などを挙げる。万が一のときのために、目立つ色の登山服を着ることも重要だという。相田さんは「登山を楽しむためにしっかりと計画を立て、複数人で登山道を利用して欲しい」と呼びかける。
登山届は、松田警察署のホームページや寄と西丹沢ビジターセンターに向かう富士急湘南バスの車内などで手に入る。投函場所は【1】寄バス停【2】やどりき水源林【3】谷峨駅前【4】丹沢ビジターセンター前【5】西丹沢ビジターセンターの5カ所。
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