南足柄市内で活動する南足柄ジオガイドの会(植田勇次会長)が6月30日、箱根ジオパークのジオサイトのひとつ「文命堤」に関するガイド研修会を開いた。開成町の郷土史研究家、大脇良夫さん(76)を講師に招き、23人の会員らが治水神「禹(う)」に縁のある文命堤と文命用水の解説を受けた。
ジオガイドの会は2016年2月に発足したグループで地質や地形、歴史に興味を持つ20人ほどの市民が活動している。昨年9月に箱根ジオパーク編入を果たした南足柄市で、ジオ観光の案内人として活躍が期待されている。この日は、矢倉岳や夕日の滝、足柄峠など、市内に8カ所あるジオサイトの中から文命堤に焦点をあて研さんを深めた。
酒匂川流域の治水、利水の歴史や禹を研究している大脇さんは「酒匂川流域が経験した富士山噴火や大地震、その後に繰り返されてきた洪水の歴史を復習するべき」と指摘。関東大震災の復興事業として整備された文命用水の歴史的価値にも触れた。
「話が分かりやすく勉強になった。NHKの番組『ブラタモリ』で取り上げてもらえるのでは」と話す参加者もいた。
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