伝統受け継ぐ若き「宝」 平川神社御囃子保存会
トントントン、ピッピッチョーヒチョーヒ―。 これは、平川神社=美しが丘=の社務所から聞こえる太鼓や笛の音。平川神社囃子保存会(倉本澄夫会長)に所属する小中学生9人が毎週木曜日の午後7時半頃から1時間、練習に励んでいる。
秋の例大祭や新嘗祭(にいなめさい)、たまプラーザの夏祭り、周辺自治会のまつりなどで演奏をしている同会。倉本会長によると「平川お囃子」は保木のお囃子から流れを汲み200年以上の伝統があるという。
次代を担う若手育成のため、同会の金子俊一さん、金子栄治さん、城戸江美さんの3人が毎週木曜日、子どもたちの指導員として笛の吹き方や太鼓の打ち方、獅子舞踊りなどを教えている。「もう少し太鼓のリズムを遅くしたほうがいいよ」「獅子はもうちょっと大きく動いて」…具体的な指示で子どもをサポート。小学1年生の時に稽古を始めた井上敬太君(元石川小4年)は「昔は眠かったけど今は大丈夫、練習が楽しい」と笑顔を見せる。
16日、同神社で3年間の練習成果を発表する「修了式」が行われた。会の若手メンバーは緊張した面持ちで曲や踊りを披露。倉本会長は「代々受け継がれてきたお囃子、自分の代で絶やすわけにはいかないよ。全員辞めずによく頑張ってくれた、この子たちは会の宝だよ」と嬉しそうに話した。
※このコーナーでは、区内の小中学生の学外の活躍について、その過程や思いを掲載しています。
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