公園プール統廃合か 市が検討 来春に方針
7月12日のオープンを控えた市の公園プールだが、老朽化や利用者減少の問題を受け、集約化と廃止を見据えた見直し調査が行われている。市は昨年・今年度の利用者数などを見定め、来春に方針を示す意向だ。
市保有のプールは屋内、屋外、学校プールを含め計545カ所ある。このうち公園プールは28カ所で、人口急増期に不足した学校プールの補完的役割などを理由に整備されてきた。
半数以上の施設が設置から30年以上経過し、施設の保全、修繕が必要なプールが増加。利用者の確保、年間約3億9千万の税負担で賄う運営費・保全費も大きなハードルになっている。
これらの理由から市は、2013年度からの2年の期間を設け、利用促進と経営改善に乗り出した。昨年度はプール縁日、流れるプールの導入などのほか、利用者の安全安心を図った救命救急講習など、新たな試みに着手。運営の効率化を図るコスト削減にも取り組んだ。しかし、13年度は前年対比で709人増と、顕著な増加傾向は見られずにシーズンを終えた。
市は「今年度は昨年以上の努力が必要。魅力を感じられるイベントを創出し、地域や学校に向けての広報活動にも積極的に取り組んでいく予定」と話している。
「存続」求める声も
身近で安価な遊び場であることから、利用者からは「無駄を省くのは分かるが教育サービスが低下する」「健康増進のために利用するには安くて有効」「防災機能としての役割もあるのでは」などの声もあがる。
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