神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
青葉区版 公開:2014年7月3日 エリアトップへ

所有者不明の猫を救う(中) 「地域猫」として管理する

公開:2014年7月3日

  • LINE
  • hatena

 所有者不明の猫の中には「地域猫」と呼ばれるものがいる。特定の地域で複数の人により、餌やりや不妊去勢手術などの世話・管理が行われている猫を指し、保護だけでなく、猫に起因するトラブルと個体数を減少させる目的もある。

 行政の支援も積極的だ。横浜市では2013年度に発行した「猫の適正飼育ガイド」の中で地域猫活動について触れており、所有者不明だからといって即座に排除せず、地域で適切な世話をすることが地域の環境をより良くすることにつながるとして支援に乗り出している。昨年6月にはモデル事業を開始。これに登録されれば、手術費の負担がなくなるなどの利点もある。

 市内でも地域猫のボランティアを行う団体は複数存在。その中の一つが横浜国立大学の「ネコサークル」だ。同大では22人のメンバーが、17年前から同様のボランティアを続けている野方みどりさんと共に活動。毎日の餌やり=写真=や寝床の設置などに加え、新しく住み着いた猫がいれば不妊去勢手術も受けさせる。そのため猫が繁殖することはないが、「世話をしてくれるから」と大学に猫を捨てる人がいるのも現状だ。

 餌や手術には費用がかさむため、現在、市のモデル事業への登録準備を進めている。だが、組織におおむね3人以上の地域住民が所属していること、事業に対する地域の同意書が必要といった条件があり、現段階では地域への説明の場がなかなか設けられないため、登録の話は頓挫している。「ただ餌をやっているだけと勘違いされがち」だが、目的は猫を飼うことではない。「一代の生を責任もって管理するという理念を知ってもらいたい」

 野方さんは、地域の環境を良くするためにも皆で考え、対応すべきと語る。「猫が嫌いな人の理解・協力もなければ(所有者不明の)猫が減ることはない。各地域でやるべきことをやらなければ」。猫の殺処分数を減らすには所有者不明の猫を増やさないことも方法の一つと考える。

――つづく

青葉区版のローカルニュース最新6

横山剣さんら出演 年に一度の横浜感謝祭「ハマフェスY165」が5月25、26日に

廣川じゅん展

JIKE HAUS

廣川じゅん展

花や緑を描いた作品並ぶ

5月2日

コレクターによる美術展

横浜市民ギャラリーあざみ野

コレクターによる美術展

5月5日までの開催

5月2日

災害報道の舞台ウラ

災害報道の舞台ウラ

テレ朝 出前講座

5月2日

横浜・大佛次郎記念館で仏画家 ポール・ルヌアール没後100年企画展

リーフレット配布中

リーフレット配布中

県福祉子どもみらい局

5月2日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月25日0:00更新

  • 1月1日0:00更新

  • 10月19日0:00更新

青葉区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

日本最大級のシネマフェス みなとみらいで人気作品を野外上映

日本最大級のシネマフェス みなとみらいで人気作品を野外上映 みなとみらい文化映画横浜青葉区

4月30日〜5月6日、「SEASIDE CINEMA 2024」

4月30日~5月6日

青葉区版のイベント一覧へ

コラム一覧へ

  • 目のお悩みQ&A

    コラム㊻専門医が分かりやすく解説

    目のお悩みQ&A

    『白内障の手術は両眼を1日でできますか?』

    4月25日

  • 幸福と訳すな!ウェルビーイング

    コラム「学校と社会をつなぎ直す」㉜

    幸福と訳すな!ウェルビーイング

    桐蔭学園理事長 溝上慎一

    4月25日

  • 教えて!職人さん

    教えて!職人さん

    vol.10 専門店の「ニセモノ」にご注意を!

    4月25日

青葉区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月3日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook