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夏場の体調不良と口腔ケアの関係 歯科レポート 歯科治療で免疫力を高める
長雨が続くジメジメとした梅雨時期やこれから迎える本格的な夏の間に、体調不良を訴える人も少なくない。全身疾患と歯科治療の研究を長年行っている山下歯科医院の山下修理事長は「この時期の体調不良の要因の一つに口腔内の状態が関係している」と指摘。今回は、「歯科治療と全身疾患、免疫力の関係」について話を伺った。
歯周病など口腔感染症予防や全身疾患のリスク軽減を考えた歯科治療に取り組んでいる山下理事長は、「ある調査では、歯周病治療後に（治療前の数値より）患者様の免疫力に関する数値が増加、もしくは適正値に戻ったというデータがあります。つまり口腔内を清潔に保つことで、全身の健康維持に繋がるということです。免疫力が低下し、体調不良な上に口腔内が汚れていれば病気になるリスクも高くなる」と注意を促す。
口の中に潜む「口腔内細菌」が糖尿病や心疾患、誤嚥性肺炎など全身疾患に関係していることが数多く報告されている。特に高齢者は、しっかりとした口腔ケアを行うことで肺炎の発症率を抑え、誤嚥性（ごえんせい）肺炎による死亡率を軽減することも可能だという。「全身の健康を見据え、しっかりとした口腔ケアをすることが大切になってきます」
菌、ウイルスを除去
同院では歯周病菌など口腔内細菌やウイルスを死滅させるという「タンパク分解型除菌水」を使用し、院内の感染症・滅菌対策を行っている。「２カ月前にも歯科器具の使い回しが問題視されましたが、治療用の水に含まれる細菌を取り除かなければ、器具のみ滅菌しても不十分です」と断言。歯科用ユニットは細菌の住処となっており、同院では独自の給水システムを導入し殺菌済みの水で治療にあたる。除菌水の導入で短期的な歯周病治療（3〜4時間程度）にも対応。「最近体調がすぐれないな、と感じたら一度、ご相談を」
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