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腐ることない「梅干し人生」 街と共に生きる、松本 春子さん
静岡の商家に生まれ、結婚の後、1968年にたまプラーザに引っ越してきた松本春子さん。以来、街と歩んできた歴史を振り返ってもらった。
居を構えた当時は買い物も不便で、溝の口まで買い出しに出ていた時代。「必要だと思ったことはすぐに実行」と、自宅で衣類や化粧品、食料品などを販売する一方で、栄養士の資格を生かして病院や障害児施設の献立を担当するなど、朝から晩まで街との関わりを深めていく。そんな性格を買われ、タウン紙「たまプラーザ」の創刊と共に記者兼広告営業として、まったく新しい仕事に挑戦。「活気のなかった街を盛り上げたい」と始めた記者の仕事もキャリアを重ね、村上龍氏、五島哲氏、小池真理子氏らと知り合えたことは「私の心の宝」。
仕事で地元の不動産会社に出入りするうち、そのまま入社することに。顧客の地主を集めてカラオケ教室を企画。当時としては教室自体が画期的で、仲間意識を育む交流の場にもなり、時には畑でカラオケテープが流れる光景もあったと懐かしむ。一方、「子どもにスポーツする場を」と会社内を事務局として「田園ラグビースクール」の開校に携わった経験も。
子育て支援に尽力
女性の社会進出を応援しようと、団地の一室を借り、乳幼児を預かる「たまプラーザベビールーム」「あざみ野ベビールーム」を開園。卒園児のためにと学童保育も4カ所で立ち上げた。子どもの成長に合わせ、必要なものはすべてやらなければという使命感だったと笑う。現在は経営や運営から離れたが、次女の飯塚真由美さんが後を継いだあざみ野ベビールームには今でも行事に顔を出し、子どもの成長をみているという。
高齢者の居場所を
子ども支援の次に必要だと思ったのが同世代の居場所づくり。たまプラーザの「こはるん家」ではカラオケを楽しみ、時には有名歌手を招くなどのイベントも。また、あざみ野のスナック「ラフォーレ」は45年続く老舗として大人が集い、お酒と歌を楽しんでいる。
趣味の社交ダンスは18年以上。人前で発表する緊張感と達成感を味わうことが元気の秘訣だ。今月82歳となるが、モットーは「病気になって病院でお金を使うより、良いものにふれ、刺激を受けて楽しみたい」。いつも「何をしようか、と考えている」と話し、「次は懐かしい思い出を皆で語り合う場を作ったり、街の変貌の様子を伝える書籍を書きたいな」。
人生を梅干しになぞらえ、「生まれた時は丸々とした青梅が何回も日に照らされ、塩を振られ、シワシワになって出来上がり。腐ることもなく、みんなに重宝されています」と笑う。「長い道、苦しい道、険しい道、いろんな道はあるけれど、すべて幸せへの道しるべ。皆様に感謝!」
■こはるん家 【電話】045・903・8115 (住)美しが丘1─9─15 (営)12:00〜17:00、18:30〜24:00
こはるん家/ラフォーレ
美味しいお酒とカラオケを楽しむ「大人のたまり場」です。
TEL:045-903-8115
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