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みんなの笑顔が見たいから (社福)ともにわ会理事長 菅野義矩さん
困っている人に出会うと見過ごせないのは性格だろうか。横浜市会議員を7期務め、昨年引退。在職中に、身内の介護などをきっかけに障害者支援や福祉の充実をライフワークに掲げ、2000年にNPO「すけっとクラブ横浜」を有志で設立。高齢者の買い物代行など、当時の介護保険では補えなかったサービスの”隙間”を埋める事業を始めた。手伝ったのは学校PTAで知り合った保護者たち。介護経験のない人がほとんどだったが、「菅野さんに頼まれると断れなくて。巻き込むのが上手なのよね」と皆一様に笑う。
その後も事業の幅を広げ、13年には同団体を「社会福祉法人ともにわ会」として法人化。現在は、認知症や障害者向けのグループホームを青葉区と都筑区で運営する。介護や虐待で困っているという連絡を受ければすぐに駆けつけ、ひきこもりなど家族の問題で悩む家族会の代表も務める。
ひきこもり状態で本人が自立を希望する場合は、グループホームで共同生活を送ってもらい、就職先を紹介。「最初思い悩んでいた人がさ、だんだん明るくなって笑顔を見せてくれたりすると嬉しくなっちゃうよね。こっちが元気をもらっているんだ」と微笑む。
一方で、「いまだに日本には障害者への偏見や不公平なことが多い。福祉と横浜市の行政の両方を知る立場として、まだまだ頑張らないと」と熱く語る。70歳を超えても信念を持って活動し続ける。温和な人柄だけでない、周りを惹きつける魅力が垣間見えた。
■社会福祉法人ともにわ会/【電話】045・470・0525
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