日本体育大学(横浜・健志台キャンパス/青葉区鴨志田町)が1月2日、3日の第100回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)に76年連続76回目の出場を果たす。総合力を底上げし6年ぶりシード権奪回を狙う。
過去10回の総合優勝を誇る名門だが、直近2年は総合17位に終わり、5年連続で予選会からの出場。新チーム移行時には「10位以内でシード権獲得」と目標を立て直し、練習を続けてきた。
12月14日の記者会見で、就任4年目の玉城良二駅伝監督は、「順位は変わらなくとも戦い方に手応え、学生の努力の証が表れた襷リレーが見えてきた。伝統校らしい走りでシード権を獲得したい」と意気込む。
メンバーに選出されなかった4年生は10人以上いるが、玉城監督は「競技面や生活面でも、伝統をつなげることに対し、背中を見せてくれている」と4年生主体のチーム全員で戦う体制ができているという。往路は主力が並び、高速なレース展開が予想されるが玉城監督は「総合力は過去最高。10区までどんと構えてレースに臨みたい」と意気込む。
一人ひとりがエースの自覚
2年連続エース区間を走った藤本珠輝選手が卒業し「エースがいなくとも、一人ひとりがエースの自覚を持って練習してきた」と最後の箱根路にかける大森椋太選手(4年)。「自分がエースなんだ」という気持ちの走りでチームを先導してきた。2区を想定し「タイムを意識しつつも流れを途切らせない走りをしたい」と箱根路を果敢に攻める意気込みは充分だ。
怪我が続いていたが、1万メートルでチームトップタイムを持つ山崎丞選手(2年)は5区を想定。「エースとしてチームの支柱となり、往路10位以内に持ってくるのが絶対条件。復路に流れを作りたい」と覚悟を覗かせる。
10月の予選会でチームトップタイムで好走した山口廉選手(3年)は初エントリーとなった。怪我が続く中、黙々と練習をこなしてきた昨年。「30キロメートルを走ることに抵抗がないくらいに走り込んできた。スパートも競り負けない」と自信を覗かせる。1、2区での起用が想定されるが「レースを楽しむことが良いパフォーマンスにつながる。日体大の伝統は過去10回の優勝にある。上位争い、勝つチームとしての足掛かりにシード権を確実に取りたい」と思いは人一倍強い。
主将として牽引
チームをまとめてきたのが、駅伝主将の漆畑徳輝選手(4年)だ。先頭に立ち引っ張っていくよりもチームの輪に入りながら改革を進めてきた。伝統校として積み重ねてきた記録を途絶えさせるわけにはいかないと、時には心を鬼にして同期と話し合いを重ねた。「一体感を大切に」と臨んだ予選会では、序盤を漆畑選手が引っ張る集団走で4位通過。チームの10人目がゴールしたタイムは1時間4分12秒で135位と全チームで最も速かった。「主将として流れを作り、総合力でシード権を取りたい。日頃から練習する青葉区で地域から応援される走りを見せられたら」と古豪復活の一歩を歩み出す。
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