子どもと地域の大人が一緒に作る1日限りの仮想の街「チッチェーノ・チッタ2024」が3月2日、美しが丘公園の多目的広場で開催された。
仮想の街は、子どもたち自らが店舗を出店したり、街の運営に携わり、地元企業や団体が大人出店者として一緒に街を作る。当日訪れた子どもたちは「子ども市民」として、各店舗で職業体験をし社会の仕組みを学ぶ。
青葉区を拠点に活動する2人の主婦が2018年からスタートした取り組み。運営委員会(鈴木美由紀代表)が、子どもたちを子ども扱いしないキャリア教育として実施しており、いつか一緒に街を作っていくことを目的としている。
給料もらい納税も
子どもたちが出店した店舗は、約半年前からアイデアを練って考えた手作りのアクセサリーやゲームなど14店舗。大人からは市役所や銀行、税務署、警察署、消防署、ラジオ局などが出店され、まさに「仮想の街」が1日限りで出現した。
当日参加した子どもたちは市役所で市民登録をし、ハローワークで仕事を探して、職業を体験。銀行で仮想の街だけで使える通貨「チッタ」で給料を受け取り、税務署で納税した後に街で利用するという本格ぶり。子どもが市役所職員となり街を案内したり、大学や幼稚園もあり、子どものアイデアが詰まったリアルな体験で盛況だった。
初出店した女子児童(小6)は半年かけて、全て手縫いでヘアアクセサリーを作り、包装も工夫したという。「どうやったら売れるか考え、こだわりを詰めたお店になった。沢山の人が買いに来てくれて嬉しい」と笑顔を見せていた。
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