横浜田園RC 独自の奨学金制度を設立 日本人学生支援が目的
横浜田園ロータリークラブ(平瀬徹会長)では、経済的支援を必要とする日本人学生のために、独自の奨学金制度「横浜田園ロータリークラブ奨学会(YDRS)」を立ち上げた。
初年度は、東京工業大学総合理工学研究科の太田美乃さん(修士課程1年)と名越貴志さん(博士課程1年)の2人に支給。このほど同クラブ例会で、奨学金の授与式が行われた。
国際的な人材育成を
国内のロータリークラブには「米山記念奨学会」という奨学事業がある。しかし、支給対象が外国人留学生に限られているため、同クラブでは日本人学生にも対象を広げることなどを長年訴えてきた。同時に数年前からは独自の制度設立を模索。検討を進めてきた。その中で東日本大震災が発生。今後は経済的に困窮する日本人学生がさらに増えると判断し、設立を決めた。
今回、支給を受けた太田さんの実家は福島県西白河郡矢吹町。震災で住宅の一部が損壊した。「研究中心の生活でアルバイトができない。一人暮らしの生活費と学費を捻出するのは大変。実家も被災したので、奨学金は本当にありがたい」と太田さんは話す。
同クラブでは近隣クラブにも制度の参加を呼びかけ、支援の輪を広げたいとしている。平瀬会長は「この奨学金で、国際的に活躍する優秀な日本人学生が育ってくれれば」と話した。
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