神奈川県警とボランティア団体「防犯たまプラーザステーション」が2012年9月から美しが丘小学校で始めた、住民や商店店主が花の世話をしながら児童の安全を見守る「フラワープロジェクト」。活動PRや鉢植え状況などを把握し、日ごろのプロジェクト向上につなげようと6月21日、同校と防犯ステーションが学校名と番号を記した札を各鉢植えに設置した。
「ただの鉢植えじゃない」
児童の通学路途中にある「こども110番の家」や地域防犯連絡所などに設置されている鉢植え。花は同校児童が植えており、6月6日には2回目となる花植え作業を実施した。
これまで「ただ街中に置いてある鉢植えとしか思われていない状況もある」と振り返る保護者。今回、全94鉢には活動名に加え、学校名を入れた札を設置したことで地域へのPRを狙う。
また、番号を付けたことで、設置場所や鉢植え状況も把握しやすくなる。活動開始以来、約20鉢が枯れたりした。設置場所の地図にも番号を反映させ、「パトロールをしながら鉢植えの水やり状況なども確認できる。より地域一丸となった活動になれば」と保護者。
より安全な街目指す
防犯ステーションの柳田富志男会長によると、水やりをしていると児童が「ありがとうございます」と声を掛けてくれることもあるという。「花を通じて互いに顔見知りになっている。防犯につながる交流を引き続き目指していきたい」と柳田会長は話す。
この取り組みは、全国で登下校中の事故や事件が相次いでいることから県内で先駆け、県警が美東小をモデル校として開始。登下校にあたる午前8時半と午後3時ごろに、花の水やりなどの世話を行うよう呼びかけている。県警は今後この取り組みを県内各地に広めていきたい考えだ。
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