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「農業」にふれる自然教育 「ナザレ幼稚園」／山梨からの贈り物【2】「ぶどう畑」
3万平方メートルある奥までぐんぐん続くナザレ幼稚園のぶどう畑では、毎年大きな巨峰が実る
「自然こそが、子どもたちに豊かな創造力と好奇心を与えてくれる」―。区内鴨志田町の『学校法人四恩学園ナザレ幼稚園』は、「もう一つの教育拠点」として、山梨県で様々な自然教育を実践している。そんな同幼稚園の山梨県での取り組みを連載。今回は今が収穫のピーク、同幼稚園所有の「ぶどう畑」を訪ねた。
巨峰の名産地として知られる山梨市牧丘町。見渡す限りの段々畑が出迎えてくれる。葉の緑と白い袋のコントラストが爽快な景色。ナザレ幼稚園のぶどう畑はそんな町の一角にある。
自然の恵みに感謝
観光客誘致の商売はほとんど行われていない、まさに巨峰の「生産地」。本場だからこそ、同園の目指す自然教育を行うには、最適なフィールドなのだ。
地元農家が点在する生産地の中に、ましてや幼稚園が所有することは非常に珍しいこと。「都会の子どもたちは、農と切り離された生活を送っている。農業を通じて、自然の恵みに感謝する心を育みたい」と同幼稚園。山梨の自然を生かした教育方針が地元農家からも理解され、27年前、生産地の一角を同幼稚園が所有できることになった。
袋に光る個性
毎年９月に親子で収穫体験を行っている同幼稚園。鳥被害などを防ぐ真っ白な袋には、園児たちの思い思いの絵が描かれている。収穫当日は、自分の絵を見つけるところからスタートだ。
園児は自分が描いた袋の中ですくすく育った巨峰を見つけると満面の笑顔に。巨峰一粒の大きさと甘さは、さすが生産地ならでは。
「甘くて美味しい」「こんなに大きいぶどうができた！」。農を通じて園児たちは収穫の喜びと、自然を愛する心が芽生えるのだ。【次回10月はワイン工房を紹介】
スリランカ出身で日本語が堪能。畑の“管理人さん”ニハールさん。美味しい巨峰を育てる知識と腕は農家そのもの
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袋に描かれた絵
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