神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
青葉区版 公開:2014年5月15日 エリアトップへ

いじめと向き合う(中) 道照らす”第3の居場所”

公開:2014年5月15日

  • LINE
  • hatena

 学校でも家でもない”第3の居場所”がいじめを受ける子どもの心を軽くすることもある。

 金沢区にある「カナカツ」は市こども青少年局が団体に運営委託する「青少年の地域活動拠点」の一つ。団らんスペースのある駄菓子屋に学校帰りの小中高生や大学生、地域の大人が集う。利用者は1日平均20人。雑談をしたり、宿題をしたり――各々の使い方で放課後を過ごす。

 カナカツの目的は青少年が仲間や異世代と交流する地域の居場所となること。その活動がいじめを受ける子どもを救う場にもなる。「仲間外れにされたと相談すれば、先輩や大人が『そういうこともあるよ』『皆通る道だよ』と言ってあげる。異世代と話す中で『学年が変われば』『大学に行けば』と希望を持てる」と話すのは、運営母体で10年以上子どもの不登校や自立を支援する、認定NPO「コロンブスアカデミー」(磯子区)の渡辺克美理事長だ。

 ささいなことがいじめのきっかけになることも多い。かつて、たわいない”からかい”が原因で、20年以上ひきこもりになった男性が同団体に相談に訪れた。男性は家族にも辛さを話せず居場所を失った。「子どもは『いじめられている』とは言わない。クラスで関係をつくれないと苦しいが、他に友達や居場所があると思えれば自信を持てる」と渡辺理事長は強調する。「逃げ道がある」と知ることが不登校やひきこもり、最悪の事態である自殺の予防につながる場合もあるという。

 主任児童委員も見守り活動や学校を通し、状況に応じてカナカツを紹介する。金沢区主任児童委員連絡会の長瀬美鳥(みどり)代表は「自分を見ていてくれる人」の存在で救われた子どもの姿も見てきた。「地域で関係をつくる中で、先生や親とは違う大人に悩みを吐き出してくれる」と話す。

 「さまざまな世代と関わり経験値を上げることが、いじめや不登校を乗り越えるきっかけになる」と市の担当者も、同拠点の持つ側面に期待を寄せる。金沢区以外に同様の拠点があるのは、現在、保土ケ谷区、都筑区、南区、栄区の4区。市は今後18区全てに設置していく予定だ。

―続く

春の大感謝祭開催中

5月23日(木)2部開催!第3回LIVEコマース配信!最大20%OFFのお得市

https://www.pcjungle.jp/fs/usedpc/c/pcjspth

<PR>

青葉区版のローカルニュース最新6

神奈川県内のユニークな書店と出版社が集うブックマーケット「本は港」

クリエイティブなまち、ヨコハマに触れる参加型フォーラム

初のアジア制覇を見届けよう。ららぽーと横浜でACL決勝ライブビューイング

横浜F・マリノス

初のアジア制覇を見届けよう。ららぽーと横浜でACL決勝ライブビューイング

5月25日25時キックオフ。チケット販売は18日24時〜

5月18日

ICT活用した子ども見守りサービス導入を横浜市が支援

ICT活用した子ども見守りサービス導入を横浜市が支援

実験結果発表、保育所に補助金も

5月17日

無印良品で横浜市内限定ハンカチを発売、売上は動物園支援に

神奈川県が「防がんMAP」作成

神奈川県が「防がんMAP」作成

検診・治療など項目別に情報整理

5月17日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月25日0:00更新

  • 1月1日0:00更新

  • 10月19日0:00更新

青葉区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

  • 悠先生のちょっと気になる目のはなし

    「白内障手術と同時でないとできない治療」 コラム【34】

    悠先生のちょっと気になる目のはなし

    5月9日

青葉区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月18日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook