区民メディアで地域づくり 第11回 元NHKニューメディア推進本部局長
堀川(以下「堀」)―今日のゲストはNHKを退職後、地域活動に尽力されてきた中谷さんです。
中谷(以下「中」)―よろしくお願いします。
堀―まだテレビが普及してない時代から、NHKでテレビの開発の歴史を歩んできたそうですね。
中―ドキュメンタリーや政治番組を担当しました。番組をつくること自体、誰もが初めての経験という時代。東京五輪のときには初めてカラー放送がされました。その後ハイビジョンやBSの普及に携わりました。
堀―退職後、地域活動に目覚めたきっかけは?
中―区民会議に参加したことです。そこでパソコンを区民同士が教え合う場づくりを提案し、「パソコン横丁」がスタート。また市民団体などが情報発信し、地域の人が情報共有できるサイト「あおばみん」も開設しました。
堀―なぜこれらを?
中―長年テレビに携わってきたので、今度は地元で区民自身が記録、発信する仕組みをつくりたいと思ったのです。2007年からは区民が地域の番組づくりを行う「メディアリポーター養成講座」を開始しました。鉄町の伝統的な踊りも映像にまとめました。
堀―なるほど。記録することで自分たちの伝統文化を発信していくことにもつながりますね。行政ができない部分を市民参加型でやっている印象を持ちます。
中―地域の人たちがメディアの主体になることで、協力し合える社会をつくろうとやってきた。青葉区には市民ネットワークをつくるシステムができています。市民が発信し、そこから行政の動きへつなげていくことが大切。あとは後継者が課題ですね。次世代へつなげるためにも90歳までは頑張りたいです。
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