青葉区鴨志田町に健志台キャンパスを構える日本体育大学が、あす1月2日、3日に行われる第91回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)に出場する。前々回は優勝、前回は3位と好成績を残している日体大。前回走った5人が卒業し、今季から新たなチームづくりに着手してきた。67年連続67回目の今年は「3位」を目標に、チーム一丸で上位進出を狙う。
3年から主将を務めたエース、服部翔大をはじめ中心メンバーが抜け、地道にチームをつくり直してきた日体大。「非常に遅い、厳しいチーム。ミスをしないように、(野球に)例えて言うなら、バントや盗塁で確実に1点を取りにいく」。就任16年目の別府健至監督は「3位以内」を目標に掲げ、方針を語る。
学生三大駅伝のうち、10月の出雲は台風19号の影響で史上初の中止に。11月の全日本はメンバー8人中、1年を4人起用して臨み、終盤に粘り強い走りで追い上げたが11位にとどまった。主将の加藤光選手(4年)は「主将として1年間、結果にこだわってチームの先頭に立ってきた。『箱根で3位以内』を目標に練習を積んできたので、一人ひとりの思いを前面に出して悔いなくやっていきたい」と語気を強める。
「全員が競技者」
昨年の全日本と箱根で区間賞を獲得し、立川市のハーフマラソンで今春優勝した主力の一人、山中秀仁選手(3年)は股関節の故障が響き、出雲、全日本に続きメンバーから外れた。別府監督は「チームとして精神的なことはある程度予測してやってきた。山中不在は厳しいが、今のメンバーがベスト」と前を向く。
箱根を制した2年前、4区を走った木村勇貴選手(4年)、1区の勝亦祐太選手(3年)ら経験豊富なメンバーはじめ、小町昌矢選手ら成長著しい1年の台頭も。「全員が競技者。メンバーに入れなかった選手がどれだけチームを引っ張れるか。(エントリーした)16人がベストで走れるように、個々がやるべきことをやるのみ」。指揮官はチーム全員の結束を掲げる。
ミスなく確実に襷をつなげば、活路は見いだせる―。駅伝部69人が一つになり、目標必達へ全力を注ぐ。
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