記者が見た、聞いた、感じた、を伝える あっとほーむデスク 3月26日0:00更新
先日、膵臓がんと診断された95歳の祖母のお見舞いに。余命の半年も迫り、4歳の娘を初めて連れて行った。まだ理解できないと思うが「ばあちゃんがいるから、この世に生まれてきたんだ」と娘に伝えたかった。▼帰り道、多摩川を通過。寒風吹きすさぶ河川敷で刺殺された川崎の中学1年生は、さぞ冷たく寒かったろう。現場には、献花の山が。家族や学校、友達、そして地域で彼の心に「寄り添う」ことはできなかったのか。犯人グループには命の重さを真剣に考えてもらいたい。▼祖母は食欲旺盛で、デザートの苺を91歳差の娘と競争し食べていた。帰り際祖母の痩せた背中をさすり、その温もりを感じた。一番身近な家族に「寄り添う」ことで他人に優しくなれるはず。(厚)