がんと闘う青葉台生まれの現役フットサル選手、久光重貴さん(34)=人物風土記で紹介=が7月、自身初となる自伝を発表した。タイトルは『がんでもプレーを続ける元フットサル日本代表 久光重貴〜笑顔のパス』((株)ガイドワークス発行・税抜1389円)。
久光さんは現在、日本フットサルリーグ(Fリーグ)の湘南ベルマーレフットサルクラブ所属。2009年には日本代表に選出された経験も持つ。13―14年シーズン開始前の4月に受けたメディカルチェックで再検査となり、肺腺がんが発覚した。著書では自身の生い立ちや選手としての活動、そしてがん宣告や抗がん剤治療など、現在に至るまでの足跡が綴られている。その出会いがフットサルを始めるきっかけとなったという、歌手のナオト・インティライミさんとの対談も盛り込まれている。久光さんは「たくさんの人との出会いで今の自分がある。支えられてきた感謝を伝えたいという気持ちと、1人の人間として生きてきた思いを残しておきたかった」と、書籍化の経緯を語る。
抗がん剤治療で入院中だった今年3月頃から製作を始め、7月1日に刊行となった。現在は、同じくFリーグのデウソン神戸所属で上咽頭がんから復帰した鈴村拓也選手とともに、一般社団法人「リングスマイル」を立ち上げ、小児がん患者の支援も行っている。久光さんは、「いま困難に立ち向かっている人が、この本を通して1人でも2人でも前向きになってもらえたら」と話す。同書の詳細は【電話】03・6311・7777。
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