鉄町の横浜サクラスイミングスクールに所属する成田真由美選手(45)=川崎市在住=が、東京都で9月5、6日に行われた2015ジャパンパラ水泳競技大会に出場し、女子100m平泳ぎと100m自由形で優勝。自由形は1分31秒16で、大会新記録を更新した。
来年のリオデジャネイロ・パラリンピックを目指すことについては明言を避けるが、両種目でリオ大会の標準記録を突破した。「自由形ではまだブランクがあるが、今の段階ではこの結果が残せてよかった」と笑顔を見せる。
下半身まひがあり、車いすで生活する成田選手は、これまでパラリンピックで計15個の金メダルを獲得している。北京大会後は7年間、第一線を退いていたが、今春に現役復帰。腕の力だけで水をかく必要があるため、重りになるパラシュートを引いて水中を泳ぎ、筋力の強化を図る練習などを行っている。
今大会は、平泳ぎで2分10秒を切ることを目標にしてきた。堀越正之コーチの指導を受けながら、手のかき方の修正に注力。かつての現役時代より改善したと振り返る。堀越コーチによると「毎回、終わった後に手が震えるほどの練習量をこなしていた」という。迎えた今大会では、予選で2分7秒70を記録した。
パラリンピック普及願う
「もっとパラリンピックを知ってほしい。5年後の東京大会に向け、若い選手が増え、盛り上がっていけば」。2020年東京五輪・パラリンピック競技大会組織委員会の理事を務める一方、選手として大会で泳ぐことで、パラリンピックの普及につながるよう願う。
堀越コーチは「東京大会に出場はしないが、今やることで東京大会を見据えて若い選手が刺激を受けてくれれば、という思いで(成田選手は)やっている。障害のある人を勇気づけられれば」と語った。成田選手は今後、11月の日本選手権で出場予定の50m背泳ぎでも、リオの標準記録を切ることを目標に、練習を続けていく。
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