JA神奈川県中央会・連合会の元会長で黒須田在住の志村善一さん(77)が、ミャンマーからの農業研修員に向けて「組織づくり」に関する体験談を語った。
これは(一財)アジア農協振興機関=町田市=がミャンマーで進める「農民組織づくりによる農機の共同利用事業」の一環として実施されたもの。事業は農業の機械化を推進させようと2015年にスタートし、現在同国では組合の結成や大型農機の共同利用が始まっている。今回は組織強化を目指して2つの村から9人の研修員が参加。9月3日から9日までの1週間、神奈川県内各地のJAや直売所を視察した。
研修員らは8日に志村さん宅を訪問。志村さんは「農業・農協運動にかけた人生からのメッセージ」をテーマに、JAに40年以上勤めた経験を踏まえ組織のあり方やリーダーの役割について語った。「『1人の10歩より10人の一歩』が農協の原点。上に立つ者は組織の大小に関わらず皆の意見を柔軟に聞き取ることが大切」と話すと、研修員は真剣に耳を傾けていた。
ヤンゴン管区の村の組合で副組合長を務めるミンタンさんは「堆肥づくりや土壌改良など、ミャンマーではまだ知識が足りていないと感じた」と話す。また「組合員が公平であるよう、リーダーとして心がけることが参考になった。若い人にも伝えていきたい」と振り返った。
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