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緑区 人物風土記

公開日:2021.01.28

地域密着メディア「ぐりすま(GREEN SMILE」を運営する
荒井 一樹さん
三保町在住 36歳

笑顔の輪が広がっていく

 ○…生まれも育ちも緑区。魅力のある店も多い。活動的な人も多い。だが、緑区の魅力が区民に伝わっていないと、2019年にWEBサイトを立ち上げた。会社員として働きながらのサイト運営。情報を探すため、自転車で駆け巡っている。面白いものがあれば話を聞く。「年末は約20の神社を巡って、足が痛くなった」と苦笑い。それでも続けられるのは、「新しい緑区の魅力が発見できるから」と笑顔を見せた。地域と一緒に育っていくメディア作りは始まったばかりだ。

 ○…中山で70年以上続く有限会社荒井電気商会の一人息子。子どもの時から中山まつりは、参加するものではなく、”手伝う”ものだった。「みんなに楽しんでもらうためにはどうしたらよいか」を考えていたという。盆踊りの音響を手伝った時に間違って音楽を止めてしまったことも。「あの時は焦りました。でも、それも良い思い出です」

 ○…世の中に大きな変化を巻き起こす可能性を感じて大学卒業後にWEB業界へ飛び込んだ。自動車会社や大学などのWEBサイト制作にのめり込んだ。受け手に魅力を伝えられる喜びを味わう日々。地域の魅力を伝えたいという思いは自然と芽生えた。コロナ禍で厳しい状況は続く。サイトを見て新しい顧客が来てくれたと喜ぶ店舗の人。「笑顔の輪が広がったらうれしい」

 ○…自宅の近くに畑を借り、家庭菜園に取り組む。「デジタルな世界にいるせいか、土に触れていると落ち着くんですよね」。2人の子どもは野菜嫌いだったが、自分たちが育てた野菜は好んで食べるという。野菜の直売所も緑区には多い。「そんな多くの魅力溢れる緑区を子どもたちの世代にも好きになってほしい」と未来を見据えた。

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