みどり「ひと・まち」スクールの修了生で、自宅カフェ「kiitos」を始めて10周年を迎えた 米田 弘子さん 鴨居在住 65歳
感謝も「膨らむ」パンづくり
○…フィンランド、デンマーク、スウェーデン。各地を巡り、現地のさまざまなパンについての見識を深めた。自宅の一角を一般に開放し、手作りパン販売&自宅カフェ「kiitos(キートス)」を始めて今年で10周年。自身が焼いた北欧風シナモンロールや米麴酵母食パンなど、数々のパンやお菓子が人気を博し、「食」だけでなく地域の人の交流の場としても定着している。「『美味しいね』と言われると、やってて良かったと感じる」。そうした喜びがスキルアップの原動力になっている。
○…大阪府出身。母が自宅でロールパンを焼くのを見て、目の前で生地からふっくらしたパンが焼き上がる「不思議」に「驚きがあった」のを今でも覚えている。大学卒業後、中学校で理科を教えた経験もあるほど科学に造詣が深く、パンについても「美味しいだけでなく、発酵が面白い。日々様子が違うんです」と声を弾ませる。
○…結婚後、子を授かってからは主婦として家庭を支えた。20代の頃、自身でもパンを焼いてみたが岩石のように固いパンができたという。「悔しくて、『絶対にパンづくりを習うぞ』と心に決めた」。現在でも吉祥寺のパン教室に通って研鑽を積んでいるほか、絵を描くことも好きで月に1度、川崎市内で水彩画を学んでいる。今後、パンなどの絵を描いて「ポストカードを作りたい」と構想している。
○…「kiitos」を始めて数年後、区が地域活動に携わる人材育成を目的に開く講座「みどり『ひと・まち』スクール」に参加。地域の人が気軽に立ち寄れる交流の場となれるよう、同店の活用の道を模索した。店名の由来は、フィンランド語で「ありがとう」。「家族の支えで続けられている。何をするにも感謝が先ですね」
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