総ぐるみで地域の福祉を NPOが日限山で奮闘
特定非営利活動法人「総ぐるみ福祉の会」(宮崎浩子理事長/事務所・港南区日限山4の45の10)は2002年の活動開始以来、日限山地域を中心に様々な福祉サービスを提供している。中でも週に2回の食事会は地域の高齢者にとって必要不可欠なサービスとなっている。
同法人は介護保険事業所として訪問介護、介護予防訪問介護、通院等乗降介助を行っているほか、草むしりや家事など介護保険対象外の生活上の手伝いを1時間2000円(別途交通費)で提供している。
そのほか、地域内での助け合いや、コミュニティづくりを目的に様々な活動をしているが、その1つが昼食を提供する食事会だ。8月と年末年始を除き、毎週火曜日と金曜日の2回、「日限山荘」と名付けた日限山4の7の1にある桑田ミツエさん宅を会場に実施している。同法人の会員となることが条件だが、年齢制限はなく、また、事前予約も必要なし。火曜日と金曜日に日限山荘へ行くと、手作りの食事を300円で食べることができるという自由さが売りだ。開催日はお昼を前に高齢者が集まり、旬を取り入れた食事と会話を楽しむ。食事後、火曜日は手芸、金曜日は健康体操やマッサージも行っている。
日限山荘は04年から地域の居場所としてスタートしたが、ほどなくして利用者の希望に応える形で昼食を出すようになった。高齢者にとって食事作りが負担となるケースが多いことや、近隣に飲食店が少ないこともあって、7、8人の会員が栄養のある温かい食事にこだわり、調理をしている。毎回30人分ほどを用意するが、足が悪い高齢者などに配食も行い、余りがあれば夕食として買い求めていく人もいるため、毎回売り切れの状態。利用者の1人、浅井すみこさん(94)も、「食事はおいしいし、栄養もある。毎回楽しみにしている」と話すなど好評だ。
食事会のほかにも、月2回、男性のみで料理を楽しむ会や、毎週木曜日に喫茶スペースを開設するなど、地域のコミュニティづくりに力を入れている。宮崎理事長は「会員ができることを持ち寄って、福祉のことを『総ぐるみ』でやっていきたい」と話している。
活動の詳細は【URL】http://sougurumi.jp/または【電話】045・846・8850まで。
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