上永谷駅近くに位置し、「いちょう坂商店会」の愛称で親しまれる丸山台商店会(本間泰輔会長)が3月22日(日)、初の歩行者天国イベント「丸山大(だーい)ホコテン」を開催する。バス通り約300mを活用し、グルメコーナーや子どもたちによるステージで地域活性をねらう。
いちょう坂を一部封鎖
地下鉄・上永谷駅の周辺と、同駅から丸山台中学校に向かう約800mの緩やかな登り坂の両側に商店が並ぶ丸山台商店会が「いちょう坂」の愛称で親しまれるメーンストリートを使った歩行者天国イベント「丸山大ホコテン」を初開催する。雨天中止の場合あり。
当日は午前10時から午後4時までいちょう坂約300mを通行止めにして、イベントは11時30分から3時まで。昨年末に全国大会3年連続金賞を達成した下野庭小学校マーチングバンドの行進で幕が上がった後、丸山台小学校児童によるソーラン節、丸山台中学校吹奏学部による演奏など子どもたちが中心となり早川金物前のステージを盛り上げる。また、大型遊具や、市営バスの運転席に座れる体験コーナーなど、子ども向けの企画も多い。
運営コンサルタントとして2013年から同商店会に関わる葵(あおい)俊亮さん(37)は、「丸山台は区内でも2番目に子育て世代の多い地域」と分析。「子どもたちの記憶に残るような恒例行事にできれば、大人になった時に地域に対する強い愛着になる」と語り、「商店会としても、魅力ある会になれば会員増強につながり、活動の幅も広げていくことができる」と期待を込める。
若手商店主を中心に
同商店会は、夏祭りを初開催した昨年7月以降、若手商店主を中心に会員間のコミュニケーションが活発化。駅前開催だった夏祭りの後、「次は商店会を会場にしたイベントを」と8月から歩行者天国開催に向けた準備を始めた。
だが「いちょう坂」は、環状2号線と舞岡上郷線のバイパスの役割を果たしており、バスも頻繁に通行するなど交通量の多い道路。歩行者天国のための通行止めに関しては、港南警察署に計画を相談し、指導を受けながら迂回路の設定や警備の配置などを数度にわたって練り直した。バスは開催中、バス停「丸山台」には停車せず、「丸山台中学校前」をゴルフガレージ上永谷店前に臨時移設して、天谷大橋を通り迂回する。
地域住民も期待
今回のイベント準備では、従来あまり接触のなかった丸山台自治会、永野連合町内会など地域住民向けにも説明会を開催。丸山台自治会の八巻敏博会長(61)は、「昨夏から商店会が頑張っているのは感じていた。にぎわうようなイベントに取り組んでもらうのはうれしい」と期待を込める。
実行委員長を務める早川達也さん=今号人物風土記=は、「港南署、バス会社、近隣の皆さんのおかげで開催実現までたどり着いた。期待に応えるためにも、イベントを盛り上げたい」と意気込みを話す。
今回のホコテンではグルメコーナーとして、B級グルメを提供するキッチンカーを招待し、商店会店舗との競演も。本間会長(35)は、「地元の美味しいものを発見する機会になれば。皆に楽しんでもらい、また来たいなと思える場所にできたら」と力を込めた。
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