今年6月に横浜市消防局が運用開始した新型ヘリコプターを使った傷病者の搬送入訓練を、港南消防署消防隊は7月23日、日野中央公園で市消防局航空隊と連携して行った。新型機は従来の機体に比べ大型化したことなどから、離着陸時の地上部隊の対応なども確認された。
訓練は大規模災害時を想定し、市民公開で行われた。今回使われた新型機の「はまちどり2」(JA152Y)は従来の機体(JA98YH)に比べて、大型化し、性能も向上した。
全長が13・684mから16・66mと大型化し、最大出力は1466馬力から3358馬力と2倍以上に。また、最高時速は277Kmから306Kmと速く、最大搭乗人数も14人から17人へと増えた。ヘリが配置されている横浜ヘリポート(金沢区)によると、「通常、航空機は暑い日や山岳では性能が落ちてしまうが、2倍以上の馬力があるので、安心して救助活動を行えるようになる」と話す。
当日は港南署の隊員ら39人をはじめ、航空隊10人、横浜市南部病院のDMATチーム3人、港南区職員5人が参加。迅速かつ的確な災害対応能力の向上を目的に、機体大型化による、地上への風圧の影響確認も重視された。
訓練は、まず区内の病院で取扱う傷病者の県外病院への緊急搬送と、続いて県外病院から搬送されてきた傷病者を救急車へ収容するまでの二段階で進められていった。現場には多くの市民が見学に訪れ、ヘリ離着陸時には、その風圧とエンジン音に驚きの声も。
訓練終了後、横浜ヘリポート整備科長の小野寺勝さんは「今回の訓練で、いざというときの状況と、関係者同士の連携、地上への風圧の影響も確認できて良かった」と振り返っていた。
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