味の素スタジアム(東京都調布市)で2月20日から開催される「サントリーカップ 第12回 全国小学生タグラグビー選手権大会」に、日野小学校のチーム「暁(あかつき)」が初出場する。チームは発足7年目で、4年生から6年生まで9人の選抜メンバーが全国制覇を目指す。
タグラグビーとは、ラグビーから接触プレーをなくした球技。タックルではなく、腰につけた「タグ」を取って相手の前進を止めるのが特徴だ。
創部7年目の日野小タグラグビークラブには、1年生から6年生まで54人の児童が在籍しているが、男女比はほぼ同じ。チームの創設者で現在も監督を務める清水克則(よしのり)さん(52)は「激しくぶつかったりはしないので、男女を問わず楽しめるのが魅力の1つ」と競技について説明する。
選抜チーム「暁」の主将を務める大川竜輝(たつき)君(6年)は「みんな仲が良く、チームワークが1番の強み。感謝の気持ちと、声を出すことがモットー」とチームについて話す。
初めて掴んだ切符
12回目を迎える同大会は、各地で県大会、地区ブロック大会を勝ち上がったチームによる全国大会で、日野小からは今回、「暁」「飛天(ひてん)」「魁(さきがけ)」の3チームが県大会に出場。そのうちチーム暁は、11月に41チームで争われた県大会を勝ち上がり、7年ぶりに南関東大会に駒を進めた。
前回は全国への切符を手にすることができなかったが、1月17日に山梨県で行われた今年の南関東大会では、神奈川、山梨、長野の代表6チームによるリーグ戦を全勝で優勝。初の全国行きを手にした。
気持ちをプレーに
日野小では、同小教諭と保護者ら地域住民が指導に当たっており、昨年4月に指導者が5人から11人に増加。体制が強化され、「前より細かく個別のアドバイスがもらえる」と石綿葵さん(6年)は変化を話す。
一方で、全勝で南関東大会を終えた同チームについて「正直、仕上がってきたのは最近のこと」と清水監督。昨夏、関東の強豪たちと練習試合を重ねたことが転機になったという。「試合は全然勝てなかったが、『負け』の中に気づきがあった。1人ひとりのプレーにも積極性が出てきた」と子どもたちの成長を話す。
チームは現在、週2回の朝練、放課後練習などの他、土日も使って練習に励んでいる。メンバーの西村ゆりあさん(6年)は「走り込みとか、練習はきつい。だけど、ずっと全国優勝が目標だったから、つらいとかやめたいと思ったことはない」と力強く語った。
港南区・栄区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>