「安心感のある子育て」の支援を目的に栄区の本郷中央地区を中心に未就園児を支援する施設・団体と地域住民が2月24日、栄区桂台中のホールでフォーラムを初めて開いた。施設や団体が住民に広く認知されていない現状などが明らかになり、今後の取組への足がかりとなった。
本郷中央地区では自治会町内会、各種団体、桂台地域ケアプラザの関係者をメンバーとして「本郷中央地区支えあい連絡会」を組織し、超高齢社会や子育てといった地域課題の解決に取り組んでいる。第3期栄区地域福祉保健計画(2016年度〜20年度)の地区別計画の一環で、連絡会の佐野勝彦会長は「栄区は市内で高齢化率がトップということもあって高齢者の課題には取り組んでいる。一方で子どものことにはもっと力を入れないといけない」とし、子育て関連の取組にも重点を置いているという。
そんな中で2月24日には、同連絡会の子育て部会が中心となり、社会福祉法人「訪問の家」のホールで初のフォーラムを開催した。連絡会のメンバーのほか地区内の未就園児を対象とした子育て支援施設・団体あわせて約90人が出席し、施設紹介や活動発表で情報共有を図った。参加者からは「身近な場所にこんな施設があるなんて知らなかった」との感想が多く寄せられた。
同連絡会の子育て部会は、核家族化を背景に単一世帯のみでの課題解決が難しいとして、地域の中での「安心感のある子育て」を1つのテーマとしている。佐野会長は「子育てを終えると関心が薄くなりがち。高齢者の課題に若者が関わり、子育ての問題を高齢者が考えることが『地域で取り組む』ということ。支援に積極的な人も多いので、今回のことをきっかけにできれば」と話した。連絡会では今後、4歳児以降の居場所づくりなどについても検討するという。
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