港南剣友会 子どもの交流で支援 被災地に手作りパズルを送付
子どもたちを中心として剣道を楽しんでいる港南剣友会は、東日本大震災の支援として、ひまわりの絵を描き、それを50枚のハガキにして宮城県石巻市にある谷川(やがわ)小学校に送付した。絵やハガキに書くメッセージは剣友会に所属している子どもによるもので、石巻の子どもがパズルとして楽しみ、メッセージを読むことで元気付けられればとの願いが込められている。
剣友会は震災直後より、義援金などで被災地を支援し、さらに剣道をやっている子どものために何かできないかを検討。しかし、被災地は体育館の損壊などで、練習できる状況ではなく、別の支援を模索していた。そこで剣友会の子どもが参加できる支援で、かつ、被災地の子どもの娯楽になればと活動がスタートした。
6月26日、港南区の花であり、元気の象徴として選んだひまわりの絵を剣友会の子どもが丁寧に色付け。それを50枚のハガキサイズに分割し、被災地の子ども宛にメッセージを書き込んで、谷川小学校に送付した。
同小は津波で校舎が全壊。児童は全員無事だったものの、自宅の多くは損壊した状態で、学校自体も石巻市内の大原小学校に間借りをしている。剣友会はその被害状況を知り、今回の送付先に選んだという。
同小の千葉幸子校長は夏休み期間中で子どもはまだ見ていないとしながらも、50枚全てが届いたことを確認。剣友会の活動に対し、「震災で子どもは不安になっていた。子ども同士の交流をきっかけに、力強く前に進んでいく力にしたい」と感謝の意を示し、「始業後は子どもと共にメッセージを読み、パズルを完成させたい」と語っていた。
剣友会の伊東廣明副会長は「被災地の子どもに仲間がいることを理解してほしかった。大変な経験を糧にしてたくましく、心優しい人間に育ってほしい」と語り、「これを機に交流し、今後は剣道を通じた支援も考えたい」と語っている。
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