子どもや妻との接し方や家庭内における父親の役割などについて学ぶ「2012年度港南パパスクール」が9月15日、港南区地域子育て支援拠点「はっち」で開講した。
横浜市は10、11年度に父親向け育児講座「横浜イクメンスクール」を実施。市内全域から申し込みが殺到し、2年間で3期開かれた講座に計71人が受講した。
父親の育児に対する関心の高まりが明らかとなるなか、受講後も引き続き参加者同士の交流を深めてもらいたいとの考えから、市はより身近な範囲で実施できるように各区の地域子育て支援拠点などと連携。その皮切りとして、今年度は港南区のほか、金沢区、瀬谷区、港北区の市内4地区で開講される。
つながり作りも
0歳から2歳児の子どもをもつ父親、まもなく父親になる男性を対象とした港南パパスクール。絵本の読み聞かせなど子どもとの接し方を実践的に学ぶほか、妻をどうサポートすべきかについて、専門家から産後の女性の心や体の実態を知る講義も盛り込まれている。同世代の父親同士のつながりを生むことも狙いの1つだ。
全5回の連続講座の初回となった当日は11人が参加。開講式としてまずは地域を知ることをテーマに、区内にある子育て支援団体から招かれた代表者らが活動内容を紹介。参加者同士のフリートークでは初対面にも関わらず、和やかに会話を弾ませていた。
11月に第1子が誕生予定の高橋宏昭さんは、「妻に『パパも勉強して』と言われて参加した。まだ具体的な子育てのイメージはもっていないけれど、父親という共通の話題を通じて仲間ができれば」。また、インターネットを通じて講座を知り参加した茅ヶ崎市に住む原田雄大さんは、「父親同士で子育てについて話す場を求めて親子教室などに参加してきたが、すべて母親主体だった。ここで学んだことを生かし、いずれは地元でもパパサークルを立ち上げたい」と意気込みを話した。
スクールを主催する「はっち」は、4年前の開所以来、親子の居場所の提供や子育て相談を行う傍ら、父親が参加できるイベントの企画も積極的に行ってきた。はっちを運営するNPО法人「ちゅーりっぷ」の渡辺ひとみ理事長は、「地域に子育て支援団体は多くあるが、本当は一番身近にいる子育ての当事者同士で助け合える関係が大切」とし、「仕事などで子どもと接する時間は少ないかもしれないが、父親もできるだけ子育てに参加してほしい」と話していた。
参加希望の問い合わせは「はっち」【電話】045・840・5882。
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