舞岡リサーチパーク 第2期地区計画を見直し 緑豊かな市民利用の場に
横浜市は、舞岡リサーチパークの第2期地区約15・7haについて、第1期地区に続きバイオを利用した研究開発施設や先端技術産業施設の集積を図るとしていた当初計画を見直す。新たな構想は緑を残した市民利用の場であることを前提とし、防災広場や運動場、墓園の整備などの案が挙がっている。
舞岡リサーチパークは横浜市土地開発公社が土地を取得した時期により約9haの第1期地区、約15・7haの第2地区に分けられている。第1期地区の整備事業は横浜市立大学木原生物学研究所や民間企業研究所を誘致し、造成工事を進めたことで1994年に終了した。
第2期地区についても企業研究所等の誘致が前提だったが、「経済状況の停滞等の理由から構想通りに土地活用が進まなかった」(市担当者)ことから、昨年中には計画を見直す方向性が示されていた。
4エリアの整備が柱
市は、新たな構想として緑の保全を前提とした主に4エリアの整備を検討している。▼防災広場の整備▼里山景観の維持▼運動場の整備▼墓園の整備――が柱だ。各エリアの面積割合は今後の検討事項だが、「管理された緑が大半になるイメージ」(同)だという。
防災広場の整備に関しては、災害発生時に一時的に避難する場として有効に機能するよう、消防機関や地域と協議していく考え。里山景観の維持では、現在、市民菜園として利用されている場所を農地として残し、体験型農園を整備する。墓園の整備でも緑を生かした一帯とする方針。
取得費等に72億数千万
市は2013年度の当初予算案に、横浜市土地開発公社からの土地取得費と整備等に関する検討費として72億5500万円を計上している。計画通りに進めば、13年度は具体的な検討や市民への説明期間とし、着工は14年度以降となる。
市担当者は「地域の方々に、貴重な緑の憩いの場としてうまく利用してもらいたい」と話している。
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