1965年に誕生した奉仕団体の横浜港南ライオンズクラブが50周年の節目を迎え、発足日と同じ11月11日に横浜ロイヤルパークホテルで記念式典を開催した。各界から招かれた来賓は、半世紀の歩みに敬意を示しつつ、同クラブの今後の活躍に期待を寄せた。
同クラブは横浜南ライオンズクラブをスポンサーとして65年3月に結成。ライオンズクラブ国際協会の認証状伝達式(チャーター・ナイト)を同年の11月11日、横浜プリンスホテルで開催し、44人のメンバーで正式に発足した。現在は家族会員も含め36人のメンバーが、神奈川県戦没者慰霊堂や大岡川の清掃、留学生の受入、献血事業労力奉仕、薬物乱用防止キャンペーン等、地域社会を支援する各種活動を続けている。
50周年の記念すべき年である今年は福祉施設に障害者福祉車両を寄贈するなど、6つの記念事業を企画。活動の幅を広げてきた。
170人で盛大に
記念式典にはクラブのメンバーや家族のほか、県副知事の吉川伸治氏、港南区長の齊藤貴子氏らが来賓として出席。また、ライオンズクラブ国際協会・元国際理事の伏見龍氏、神奈川・山梨・伊豆大島のクラブで構成する330-B地区のガバナーである安達成功氏、同地区2リジョン1ゾーンの横浜南、横浜ふじ、横浜寿、横浜リバティ、横浜港南台の5クラブのメンバーも出席。下田一三幹事の司会進行の下、総勢170人あまりで盛大に執り行われた。
あいさつに立った同クラブ会長で大会委員長の秋山武仁氏は「これからも港南区を中心に地道に、持続して奉仕活動を行い、さらに発展できれば」と述べ、「会員を増強して60周年、70周年、さらに100周年を迎えられたら」と意欲を語った。また、大会実行委員長の寺田伊佐武氏は「ライオンマークに誇りと感謝を持ち、人道的精神の基本理念に基づき、謙虚さを忘れず、地域に根付き、開かれ、親しまれ、信頼されるライオンズでありつづけるために、50周年を契機に一層の研鑚を重ね、精進をしていく」と思いを語った。
「活動を広げて」
式典後に行われた祝賀会で乾杯の音頭を取ったのは、唯一発足時からのメンバーで、大会名誉会長を務める小林弘昌氏。本紙の取材に対し、小林氏は入会当時クラブ内最年少の32歳だったと話し、「当時は厳しい空気がクラブ内にあったが、先輩方に成長をさせてもらった」と感謝の気持ちを語り、「50年の月日はあっという間だった」と振り返った。また、現在の会員数が減っていることにふれ、「人は力。その人数ではなかなか発展できない。活動は金銭的な奉仕だけではなく、身体を使った奉仕もある。仲間を増やし、活動を広げていってほしい」と後輩のメンバーにエールを送った。
小林氏と出席者は、ライオンズクラブの理念である「We Serve」(われわれは奉仕する)で高らかに乾杯。50周年の節目を祝うとともに、奉仕活動への思いを新たにしていた。
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