区内初、子ども110番の車 丸山台のダイドードリンコ
子どもが何らかの犯罪被害に遭ったり、遭いそうになったりした時に助けを求める場をつくろうと、区内丸山台のダイドードリンコ株式会社の車両が「子ども110番のくるま」として防犯活動に取り組む。今月15日、関係者が集まり、車両出発式が行われた。
「子ども110番のくるま」は神奈川県警本部が進めている「子ども110番の家」の車両版。県内の企業に協力を呼びかけ、現在は県内に本拠地を置く企業31社の社用車が活動している。横浜市内には25社あり、港南区では今回が初めて。
「110番のくるま」の運転手は、子どもが助けを求めてきた場合に警察官が到着するまで安全を確保するのが役割。事件・事故などを認知した場合にも110番に通報し、学校や家族にも連絡する。
ダイドードリンコ株式会社は大阪市北区に本社を置く大手飲料メーカー。丸山台には主に神奈川県内を管轄する首都圏第一営業部の事務所を構えている。創業40周年事業として社員の発案で取り組むことを決めた。
県内で主に自動販売機の商品補充を行う車両141台を活用する。車両の側面の「こども110番のくるま」と記されたステッカーが目印。
15日の車両出発式には、同社の社員や県警本部と港南警察署の警察官が参加。あいさつに立った県警本部犯罪抑止対策室の担当者は「県内では子どもに対する不審者の声掛け事案が多発している。子どもの安全は警察だけではなく、県民総ぐるみの取り組みが大切」などと協力を求めた。
式典後、社員や警察官、地域の住民が見守る中、白バイに先導されて車両が出発した。
同社首都圏第一営業部の須藤敦紀部長は「地域と一体、地域と密着しながら取り組んでいきたい。しっかりとしたマナーで運転する見本とのドライバーになれればいいと思う」と話した。
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