港南中学校水泳部が8月17日から19日にかけて行われた第56回全国中学校水泳競技大会の男子400mフリーリレーで優勝した。チームをけん引してきた須田悠介さん(3年)が個人種目でも男子100m自由形で優勝した。
全国中学校水泳競技大会は毎年夏に開催され、中学校の水泳部の大会としては最高峰の舞台。今年は新潟県長岡市で開かれた。
18日の50m自由形決勝には、これまでも数々の全国大会で優勝してきた須田さんが出場。自信を持って臨んだが、わずか0・09秒差の2位で優勝を果たせなかった。「悔しくてやりきれない気持ちになった。それでもうまく気持ちを切り替えられた」と須田さん。
同校水泳部顧問の瀧谷日出刀教諭は「今回のリレーはチーム力が発揮された。須田君が50mで優勝できなかった悔しさの分、チームで金メダルを取ろうという思いがあった。そんなストーリーが勝ち取った今回の優勝だと思う」と話す。
この日の最終で行われた400mフリーリレーは荻野倖太朗さん(1年)、渡部光海さん(3年)、河村駿佑さん(2年)、須田さんの4人が臨み、2位に3秒以上の差をつける3分39秒83で優勝を果たした。
「3年間の思いが実った。それでも自分の目標としてきたタイムが出せなかったことが悔しい」と渡部さん。
荻野さんは「初めて全国大会で優勝できて涙が出た。全国大会の優勝の嬉しさは大きい」という。河村さんは「去年は自分のタイムを落として勝てなかった。今年は予選から決勝までタイムを上げることができた」と喜びをかみしめていた。
大会最終日に行われた男子100m自由形では須田さんが51秒49の大会新記録で優勝し、50mの雪辱を果たした。須田さんは「(リオ・オリンピックで金メダルを獲得した)萩野公介選手たちに負けないスピードで泳げるようになりたい。オリンピックに出ることを意識している。世界で戦える選手になりたい」と話した。
須田さん、渡部さん、荻野さんの3人は現在、ルネサンス港南中央のクラブチームとしても活躍している。金沢達也コーチは「リオ・オリンピックではルネサンスから池江璃花子選手(亀戸所属)や持田早智選手(幕張所属)が活躍してくれた。その勢いに続くように東京オリンピックを大きな目標にこれからの成長に期待したい」と話す。
港南区・栄区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>