市が所有する雨水調整池の土地を民間に貸し付けて有効活用へ――。横浜市は12日、野庭団地第一雨水調整池の土地活用について、対話を通じ民間事業者の意見や提案を求める市場調査を実施すると発表した。事業が実現すれば、横浜市が所管する調整池を民間が活用するのは初めてのケースとなる。
対象となるのは、野庭地域ケアプラザに隣接する野庭団地第一雨水調整池の上部の土地約5417平方メートル(野庭町612の1)。都市計画道路舞岡上郷線沿いに位置する。
市の発表によると、調整池の上部について30年の事業借地として民間事業者に貸し付ける方針。調整池の機能を確保し、機能点検や安全点検を実施することを条件に、都市計画に基づいた建築物の整備を認める。
現在、市内には市が所管する調整池が225カ所ある。このうち80カ所は市の管理地として公園や多目的広場、ビオトープなどとして活用されている。
今回の市場調査は事業に先駆けて不動産市場の動向や民間事業者の意向を把握するのが狙い。「サウンディング型市場調査」といわれる手法を用い、活用意向やアイデアのある民間事業者を公募で集めて対話形式で広く意見を求める。市は調査結果を踏まえ、事業化に向けて民間企業が参入しやすい条件を整えたい考え。
調査は来年1月中旬の3日間実施し、調査結果を3月末までに公表する予定。市は野庭団地第一雨水調整池をモデルケースとして検討し、他の調整池での導入は未定としている。
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