横浜市は市立中学校で導入している配達弁当「ハマ弁」の喫食率向上を目指し、5月28日から全145校で当日注文を開始する。メインのおかずをボリュームアップするなど、内容の改善と合わせ、利用者増を図る狙いだ。
ハマ弁は16年7月から一部学校で提供を開始。翌年1月から全校導入したが、喫食率は開始以来1〜3%前後を推移しており、以前から利用者が少ない状況が続いている。
ハマ弁を利用するには、配達日から最短で7日前までに注文する必要があるため、保護者からは利便性向上を求める声が多く寄せられていた。
そこで市は18年8月から市内12のモニター校で当日注文を実施。12校での3月喫食率が7・4%になり、市平均の3・1%を上回っていることなどを理由に、市内全校での当日注文に踏み切る。
これにより配達日前日の午後8時から当日午前7時半まで「ハマ弁注文サイト(https://www.hamaben.jp/)」で注文可能になる。当日注文には事前の利用者登録が必要だが、モニター12校のうち5校では喫食率が10%を超え、利用促進に一定の効果が見られた。
また、クレジットカードかコンビニエンスストアでの支払いがLINEの決済サービス「LINE Pay」で可能になる。さらに、4月からはおかず容器を3つ切りに変更してメインのおかずを増量し、これまで以上に魅力的な内容で提供。市教委担当者は「19年度末までに喫食率15%を目指す」と目標値を語った。
給食求める声も
横浜の市民団体が3月に発表した中学校昼食に関するアンケートによると市民3729人の95%以上が「給食が望ましい」と回答するなど、給食を求める声は根強い。市は完全給食の実施について敷地の問題や高額な施設整備費などを理由に難色を示す。市担当者は「まずは、ハマ弁の喫食率向上に取り組む」と話す。
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