栄区の小菅ケ谷小学校5年生の佐々木翔君が12月に都内で行われる将棋の全国大会に出場する。全国各ブロックを勝ち上がった小中学生16人が出場するもので、佐々木君は「大会に出るからには優勝したい」と意気込む。
佐々木君が出場するのはJ:COMと人気将棋漫画「3月のライオン」がコラボした将棋の全国大会。佐々木君は10月3日に行われた関東ブロック大会に出場し、150人の小中学生が参加する中でトーナメントを勝ち上がってブロック代表5人のうちに選ばれた。
関東大会の代表権をかけたトーナメント決勝戦は大勢が見守る中の「席上対局」の形式で行われた。中学生を相手に序盤は劣勢だった佐々木君だが、落ち着きを失わずに終盤の一手で勝負を決めた。会場がどよめき、対局を見守っていたプロ棋士も感心するような「妙手」に、これまで地元で指導に携わってきた今野靖宣さんも「あの状況であの手を思いつくのはすごい」と成長を称えた。
「対局できるだけいい」
今年は2月以降、コロナの影響で将棋もほとんどの大会が中止に。また通いなれた豊田地区センターや将棋会館といった施設も休館し、対面での将棋ができない状況が続いた。
そんな中で佐々木君は詰将棋やアプリで将棋に触れていたほか、新たにオンライン教室でも習い始めた。夏以降は日本将棋連盟の「研修会」に入会し、対局の機会も増えていったという。佐々木君は「自分より強い人と打つのは刺激になるけれど、それより誰かと対局できるだけでうれしい」と思いを語った。
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