栄区の金井高校吹奏楽部が8月7日に行われた「第70回神奈川県吹奏楽コンクール」で金賞を受賞し、3年ぶり11回目の東日本大会に出場する。東日本大会は9月11日に宇都宮市で行われる予定となっている。
金井高校が出場したのは30人以下の小編成部門(高校B部門)。1年生から3年生まで部員全員が出場して、県代表の切符をつかんだ。今大会では同部門に32校が出場し、12校が金賞・県代表に選出された。
コロナの影響に負けず
吹奏楽部にとって新型コロナの影響はとても大きなものだった。金井高校でも昨年夏に続き、今年の夏に予定していた定期演奏会を中止せざるをえない状況だった。また日頃の練習においても、顧問の阿部あゆ子教諭は「吹奏楽部は教室ごとにパートの練習をしたりする。それを校内で嫌がられないように、換気はもちろん使用後の消毒も徹底した」と話す。部屋の二酸化炭素濃度を常時計測するなどして、感染対策を徹底しながら練習に励んできた。
そうして市大会を経て迎えた県大会本番。部長の長井虹美さん(3年)は「仕上げて臨んだけれど、大きい会場に慣れていなかったので、みんな緊張や焦りがあった」と振り返る。結果は後日インターネット上で発表され、長井さんも自宅で県代表を確認した。「練習のすべては出せなかったので驚きが大きかった。グループLINEでみんなで盛り上がった」と笑顔を見せる。
先輩たちの協力も
外部講師として23年間、金井高校吹奏楽部の指導に当たっている臼井康治さん(57歳)は「演奏会の中止が続いたり、コンクールの開催も危うかったりする中、部員はそれでも負けずに淡々と取り組んでいる」と評する。自由曲として準備してきた「テセウスの旅」(クリス・レーマース)は繊細に始まる難易度の高い曲だが、「しっかりと演奏できれば高い評価が得られるはず」と臼井さんは期待を込める。
昨年度の3年生は夏のコンクールが中止になってしまい、今年の春に観客を制限して演奏会を開くのがやっとだった。その元部員らが今大会では楽器の搬入補助員としてサポートしているという。長井部長は「手伝ってくれている先輩たちに『よくやったな』と思ってもらえるような演奏を、東関東では披露したい」と語る。
中学部門には本郷・日野南・上郷
なお今回の県吹奏楽コンクールの中学校の部では、A部門で本郷中学校(栄区)が、B部門で日野南中学校(港南区)、上郷中学校(栄区)がそれぞれ金賞を受賞し、県代表に選ばれている。A部門は9月5日、B部門は9月18日に東関東大会が開かれる予定。
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