栄区の中野地域ケアプラザでこのほど、本郷第三地区支えあいネットワークのボランティア分科会が障害の「社会モデル」について学ぶ研修会を実施した。栄区視覚障害者福祉協会の三嶋伸昭会長が登壇し、「障害は個人の身体にあるのではなく、社会にあると考えることが大事」と呼びかけた。
同分科会はこれまでも、ボランティアへの参加や認知症理解の啓発に取り組み、あわせて障害理解のための研修会を重ねてきた。今回のテーマとした障害の「社会モデル」とは、障害者差別解消法にも取り入れられている考え方。同地区の住民で、自身も視覚障害がある三嶋さんによると「階段しかない場所を車いすは通行できない。その理由を、その人の身体に障害があるからと考えるのが『個人モデル』。エレベーターなどがないからと考えるのが『社会モデル』」と解説する。
「心のバリアフリーを実現して誰もが生きやすい世の中にするには、社会モデルで考えることが大事では」と三嶋さんはその意義を語る。
「より気配りを」
研修会では具体例を交えながら社会モデルについて説明が行われた。研修会の参加者からは「今よりも配慮や気配りをして、自分の周りだけでなくバリアーをなくしたいと思った」「普段そこまで気づいていなかったので勉強になった」との感想が聞かれた。
また「社会モデルという言葉が難しく、分かりにくい部分がある。一般に広めていく上では工夫が必要」「さまざまな障害当事者の声を聴く場を作っていくといい」と今後の課題についての意見もあった。
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