港南区は新年度予算に「個性ある区づくり推進費」(自主企画事業費)として、1億759万円を計上した。コロナの影響で見えにくくなった「つながり」再生を掲げて地域活動の活発化を図るとともに、「デジタル区役所」のモデル区として自治会町内会のICT活用支援に取り組む。
港南区の自主企画事業費のテーマは左表の5つで計27事業。
「安全・安心のまちづくり」(約2243万円)では自助、共助を中心に地域と事業所の連携などで災害対策を進めることなどを盛り込む。
「見守り・支えあいのまちづくり」(約2014万円)は、向こう三軒両隣が互いに助け合える関係性を築くため、自治会町内会活動の支援や商店街振興を進める。
「誰もが元気で健やかに暮らせるまちづくり」(約2230万円)では「健康アクションこうなん5」を合言葉に区民の健康寿命の延伸をめざし、地域のスポーツや文化推進にも取り組む。
「住み続けたいまちづくり」(約2576万円)では地域の美化活動をはじめ、ごみの減量、食品ロス削減、地球温暖化対策等の普及啓発を行う。まちの魅力を発信することで地元への愛着を高める取り組みも含まれている。
正確・丁寧な行政サービスの提供(約1693万円)は区民生活の基礎となる行政サービスの充実を図り、利便性向上をめざす。
ICT活用を支援
横浜市が今年1月に「横浜DX※戦略(仮称)」の骨子案を公表し、その中で港南区と西区が「デジタル区役所」のモデル区に設定されている。これを受け、港南区ではデジタル技術を活用した迅速・効果的に伝わる情報発信について検討を進めるという。
イベントや講演会についてもコロナ禍での気づきを生かし、会場で直接体験する「リアル」と、間接的に体験する「オンライン」とを組み合わせたハイブリッドで区民の利便性や満足度向上をめざす。
また自治会町内会の「ICT活用支援」を掲げており、役員の負担軽減や若い世代が自治会活動などに参加しやすくすることなどを目的に、活用検討の支援や機器導入に関する支援で環境づくりをサポートする。
※DX(ディー・エックス)…デジタル・トランスフォーメーションの略。デジタル技術が社会に浸透することで新たなサービスや価値が生まれ、人々の生活をより良いものに変革すること。
港南区・栄区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>