国土交通省はこのほど、今年1月1日時点の公示地価を好評した。それによると、住宅地の平均変動率は港南区が0・2%、栄区が0・3%と若干だが上昇した。横浜市平均の0・8%には及ばないが、上大岡駅、港南台駅、本郷台駅など駅周辺徒歩圏内の住宅地の変動率が上昇したことが分かった。
商業地「港南台4丁目」県3番目の上げ幅
港南区では住宅地34、商業地9の計43地点で調査が行われた。住宅地は12地点で上昇し、10地点が下落。昨年同様価格の横ばいが12地点となった。商業地は5地点で上昇し、横ばいが4地点。それぞれ、平均変動率は住宅地が0・2%で商業地が1・0%となった。
港南区の住宅地1平方メートルあたりの平均土地価格は20万700円。最高価格は上大岡駅徒歩圏内の「大久保1丁目59番2」で34万6000円だった。続いて32万2000円の「最戸1丁目206番1」でこちらも上大岡駅徒歩圏内のエリア。次いで港南台駅近くの「港南台4丁目14番3」が31万7000円といずれも駅近地点が上位を占めた。
全地点で最も変動率が上昇した地点が商業地「港南台4丁目1番3外」で4・8%と神奈川県内の全商業地で3番目となった。同地点近くには、商業施設「港南台バーズ」などがあり、港南区内外から買い物に訪れる人が多いエリアとなっている。
また、港南区で最も下落幅が高かったのが住宅地「芹が谷4丁目786番49」でマイナス1・4%の数値となった。
大船駅、本郷台駅徒歩圏内で変動幅増
栄区では住宅地23、商業地2、工業地1の計26地点で調査を実施。住宅地は11地点で上昇し、6地点が下落、横ばいが6地点となった。商業地は2地点とも上昇、工業地1地点も上昇した。平均変動率はそれぞれ、住宅地0・3%で商業地が0・7%、工業地は4・1%となった。
栄区の住宅地1平方メートルあたりの平均土地価格は17万8000円。最高地点は大船駅徒歩圏内の「笠間2丁目873番6」で30万2000円、続いて本郷台駅に近い「小菅ケ谷1丁目2057番32」が28万7000円となっている。次いで、「笠間3丁目1270番3」が25万7000円となった。
両区内の住宅地変動率上位地点について港南台駅前の三井不動産リアルティ(株)「三井のリハウス 港南台センター」の坂口明所長は「上大岡駅や港南台駅、大船駅などの駅近は希少性と利便性を理由に高価格を維持し、変動率も高くなっている」と話す。
公示地価は地価公示法に基づき国交省が毎年1月1日時点の土地価格を調査し、公表する。一般の土地取引や公共事業用地の取得価格算定の指標などに活用される。
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